モバイル端末の世界的なシェア比率

今回は、全世界におけるスマートフォンのシェア率、特にAppleとGoogleの状況について詳しく見ていきましょう🔍

OSシェアの最新動向

2024年12月の最新データによると、全世界のスマートフォンOSシェアは以下のようになっています。

  • Android (Google): 73.8%
  • iOS (Apple): 25.6%

この数字を見ると、AndroidとiOSで世界のスマートフォン市場をほぼ二分していることがわかります。

過去10年間の推移

2015年から2024年までの10年間で、両OSのシェア率は以下のように変化しました。

  • iOS: 20.2% → 27.8%
  • Android: 64.2% → 71.5%

両OSともにシェアを拡大していますが、特にAndroidの成長が顕著です。

注目ポイント

Androidの急成長、iOSの着実な成長、2020年以降の傾向、そしてメーカー別の競争について、より詳しく説明していきます。

Androidの急成長(2015年〜2017年)

2015年から2017年にかけて、Androidは約8%ものシェア拡大を見せました。この急成長には主に2つの要因があります。

  1. 新興国市場での普及
    • 中国、インド、東南アジアなどの新興国でスマートフォンの需要が急増
    • 低価格帯のAndroid端末が多数登場し、初めてスマートフォンを購入する層に人気
    • 現地メーカー(XiaomiやOppoなど)がAndroidを採用し、急成長
  2. Google Pixelの登場
    • 2016年10月にGoogle自社ブランドのスマートフォン「Pixel」が発売
    • 高性能カメラや純正Android体験が評価され、Android端末の魅力向上に貢献
    • GoogleによるAndroidエコシステムの強化が進む

iOSの着実な成長

AppleのiOSも10年間で7.6%のシェア増加を達成しました。この成長の背景には以下が挙げられます。

  1. ブランド力の強化
    • 高級感のあるデザインと洗練されたユーザー体験の提供
    • 忠実な顧客基盤の拡大
  2. 製品ラインナップの拡充
    • iPhone SEなど、より手頃な価格帯の製品投入
    • 大画面モデルの導入(iPhone Plus、Pro Maxシリーズ)
  3. サービス事業の強化
    • Apple Music、Apple TV+などのサービス展開
    • iCloudやApp Storeを通じたエコシステムの充実

2020年以降の傾向

最近では、Androidユーザーの一部がiOSに移行する傾向が見られます。

  1. プライバシー重視の姿勢
    • Appleのプライバシー保護機能強化が評価される
    • データ収集に関する透明性向上
  2. エコシステムの魅力
    • AirPodsやApple Watchなど、周辺機器との連携強化
    • iMessageやFaceTimeなど、iOS独自の機能の人気
  3. 5G対応iPhoneの登場
    • 2020年以降、5G対応iPhoneが登場し、新たな需要を喚起

メーカー別の競争

OSだけでなく、メーカー別の競争も激化しています。

  1. SamsungとAppleの攻防
    • 2024年第1四半期にSamsungがAppleを上回り、出荷台数で首位に
    • 両社の新製品発売タイミングにより、四半期ごとに順位が入れ替わる傾向
  2. 中国メーカーの台頭
    • Xiaomi、Oppo、Vivoなどが急成長
    • グローバル市場でのシェア拡大を狙う
  3. Huaweiの影響
    • 米国の制裁により、Huaweiのシェアが低下
    • 他のAndroidメーカーがそのシェアを奪い合う状況
  4. 新興ブランドの参入
    • OnePlusやRealmeなど、新たなブランドが市場に参入
    • 特定のセグメントやニッチ市場を狙った戦略

この激しい競争により、消費者にとっては選択肢が増え、技術革新も加速しています。今後も各メーカーの戦略や新製品の動向に注目が集まるでしょう。

地域による差異

世界全体と日本のスマートフォンOSシェアには大きな差異があります。私個人的には面白い結果であると感じています。日本でのふつうは、世界的にみると珍しいようです👀

この地域による差異、特に日本でのiOS支持の高さについて詳しく解説します。

グローバル市場vs日本市場

2024年12月時点での最新データによると

  • グローバル市場:Android 73.8%、iOS 25.6%
  • 日本市場:iOS 57.9%、Android 42.0%

日本はグローバル市場と比較して、iOSのシェアが約2倍以上高くなっています。

日本でiOS支持が高い理由

  1. 携帯電話販売戦略
    • 日本では長年、端末代金を通信料金から回収する販売方式が一般的でした。
    • この方式により、高価なiPhoneも手頃な価格で購入できました。
  2. 高品質と充実したサポート
    • 日本の消費者は品質重視の傾向が強く、iPhoneの高品質が評価されています。
    • Apple Careなどの充実したサポートサービスも魅力の一つです。
  3. ブランドイメージと社会的地位
    • iPhoneは日本でステータスシンボルとして認識されています。
    • 高級感のあるデザインが日本の消費者の嗜好に合っています。
  4. 使いやすさとシンプルなインターフェース
    • 直感的な操作性が、幅広い年齢層に受け入れられています。
    • 日本人ユーザーの多くが、iOSの一貫したUIを好む傾向にあります。
  5. アプリの豊富さと品質
    • 日本市場向けの高品質なアプリが豊富に存在します4
    • 特に、モバイル決済やSNSアプリの充実が日本のiPhoneユーザーに評価されています。
  6. キャリアとの強力な連携
    • 日本の主要キャリアがiPhoneを積極的に販売促進しています1
    • キャリア専用のサービスやアプリがiPhoneに最適化されていることも多いです。
  7. 集団意識と同調傾向
    • 日本人の集団意識の高さから、周囲と同じ端末を持つ傾向があります。
    • 一度iPhoneユーザーになると、次も同じブランドを選ぶ傾向が強いです。
  8. セキュリティとプライバシー
    • 日本ではプライバシー保護への意識が高く、Appleのセキュリティ重視の姿勢が評価されています。

他の地域との比較

  • 欧米:iOSのシェアは日本ほど高くありませんが、Android端末との競争が激しいです。
  • 新興国:低価格のAndroid端末が主流で、iOSのシェアは比較的低いです。

日本のiOS支持の高さは、文化的背景、販売戦略、ユーザー嗜好など、複合的な要因によるものです。この傾向は今後も続く可能性が高いですが、Android端末の進化や市場動向によっては変化する可能性もあります。

まとめ

AppleとGoogleのスマートフォン市場における競争は、OSレベルではAndroidが優勢ですが、メーカーレベルではより接戦となっています。両社の革新的な取り組みや、新興市場での戦略が今後のシェア率に大きく影響するでしょう。
スマートフォン市場の動向は、私たちの日常生活や仕事にも大きな影響を与えます。今後も両社の競争から目が離せませんね✨

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