不器用な私がお菓子作りをやってみた
子供が生まれてから、料理やお菓子作りに挑戦する機会が増えました。特に、子供に美味しいおやつを作ってあげたいという気持ちが強くなり、思い切ってお菓子作りに挑戦することにしました。最初は不安だらけでしたが、見た目は不格好でも美味しいクッキーを焼き上げることに成功しました。そのプロセスを振り返りながら、私の成長をお伝えします。
1. お菓子作りのきっかけ
料理が得意とは言えない私ですが、子供が成長するにつれて、彼に健康的で美味しい手作りのおやつを提供したいという強い思いが芽生えました。特に、子供の成長期には栄養バランスが重要であり、外で買うお菓子よりも、安心して食べられる手作りのおやつを与えたいと考えるようになったのです。市販のお菓子には添加物や砂糖が多く含まれていることが多く、子供の健康を考えると、できるだけ自然な材料を使ったおやつを作ることが理想だと思いました。
しかし、料理に自信がない私は初めての挑戦に不安を感じていました。特にお菓子作りは、分量や手順を正確に守る必要があるため、失敗するのではないかという恐れがありました。そんな中でも、「何か始めなければ」と思い立ち、まずは簡単そうな「クッキー」に挑戦することに決めました。
クッキーは、材料も少なくて済む上に、手順も比較的シンプルだということが魅力でした。基本的には、小麦粉、バター、砂糖、卵などの身近な材料で作れるため、特別な道具や技術も必要ありません。これなら、不器用な私でもできるかもしれないという希望を抱きました。また、自分で作ったクッキーを子供に食べさせることができれば、その喜ぶ顔を見ることができると思うと、とてもワクワクしました。
さらに、クッキー作りにはアレンジの幅も広く、自分好みの味付けやトッピングを加えることもできます。チョコチップやナッツ、ドライフルーツなどを混ぜ込むことで、毎回違った味わいを楽しむことができるのも魅力的でした。このように、自分の創造性を発揮できる点も、お菓子作りへの興味を引き立てました。
また、お菓子作りは子供とのコミュニケーションの一環にもなると思いました。一緒に材料を計ったり、生地を混ぜたりする過程で、親子の絆を深めることができるのではないかと期待しました。料理を通じて「一緒に何かを作る」という体験は、子供にとっても良い思い出になるでしょうし、その中で食育にもつながると感じました。
2. 材料の準備
初心者なのでシンプルに作りました。
- 小麦粉:200g
- バター:100g(室温に戻しておく)
- 砂糖:80g
- 卵:1個
- ベーキングパウダー:小さじ1
- バニラエッセンス:少々
これらの材料を揃えるために、まずは近所のスーパーへ向かいました。製菓コーナーに足を踏み入れると、色とりどりの材料が並んでいて、思わず目を奪われました。小麦粉や砂糖、卵など、普段使い慣れているものもあれば、バターやバニラエッセンスなど、特別感のある材料も並んでいます。特にバターは、風味豊かなクッキーを作るためには欠かせない存在です。私は室温に戻しておくことを忘れずに選びました。
バニラエッセンスは、小さな瓶に入っていて、香りを嗅いでみると甘くて心地よい香りが広がりました。この香りがクッキーにどんな風味を与えてくれるのか、今から楽しみで仕方ありませんでした。すべての材料をカゴに入れ、レジへ向かう途中も、「この組み合わせで本当に美味しいクッキーが焼けるのだろうか」と期待と不安が入り混じった気持ちでいっぱいでした。
家に帰ると、早速材料をテーブルに並べました。見慣れたキッチンが、一気にお菓子作りのワークスペースに変わります。この瞬間が特別で、心が躍るようでした。すべての材料が揃ったことで、「さあ、始めよう!」という気持ちが高まりました。
3. 作り方
ステップ1: 材料を混ぜる
まずはバターと砂糖をボウルに入れます。バターは室温に戻しておいたので、柔らかくなっていて混ぜやすい状態です。泡立て器を使って、よく混ぜ合わせます。この時、砂糖とバターがしっかりと混ざり合ってクリーム状になるまで根気強く続けました。最初は手こずりましたが、だんだんと滑らかな生地になっていく様子を見るうちに、自信が湧いてきました。
ステップ2: 卵とバニラエッセンスを加える
次に卵を割り入れ、さらにバニラエッセンスも加えます。卵を入れることで生地がしっとりとしてきて、嬉しい気持ちになりました。「これならうまくいくかもしれない!」という期待感が膨らみます。バニラエッセンスの甘い香りも加わり、一層ワクワク感が増しました。
ステップ3: 粉類をふるい入れる
次は、小麦粉とベーキングパウダーをふるい入れます。この工程では、生地がダマにならないよう注意しながらゴムベラでさっくりと混ぜます。最初は不安でしたが、生地が少しずつまとまっていく様子を見ると、自信がついてきました。「これで本当にクッキーになるのか」とドキドキしながらも、その過程を楽しむことができました。
ステップ4: 生地を成形する
生地が完成したら、スプーンで適量を取り、生地を丸めて天板に並べていきます。この時、見た目は不格好でも気にしないことが大事です!生地の形や大きさはそれぞれ異なりますが、それこそ手作りのお菓子ならではの良さだと思いました。「焼き上がった時の美味しさを信じて進めよう」と自分に言い聞かせながら、一つ一つ丁寧に並べました。
4. 焼き上げる
生地を天板に並べ終えたら、オーブンを170℃に予熱します。その間に、生地の形や大きさを整えたり、オーブンシートの上で少し間隔を空けたりしました。焼いている間は、その香ばしい香りが部屋中に広がることを想像しながら待ちました。オーブンで約15分焼いた後、その瞬間が訪れました。いい香りが部屋中に漂い始め、「これ、本当に美味しく焼けたかな?」という期待感でいっぱいになりました。焼き色がついてきたら取り出し、冷まします。この瞬間は本当にドキドキしました。
クッキーを焼く時のポイントを忘れないようにここにまとめておきます👇
1. 材料の準備と温度管理
- 冷たいバターを使用する: クッキー生地を作る際には、冷たいバターを使うことが推奨されます。これにより、バターが生地に均一に混ざり、焼き上がりがサクッとした食感になります。室温に戻したバターではなく、冷たい状態のまま使用することで、クッキーの形が崩れにくくなります。
- オーブンの予熱: クッキーを焼く前には、必ずオーブンを予熱しておきます。オーブン内の温度が適切でないと、焼きムラが生じたり、生焼けになったりする原因となります。予熱はレシピ通りの温度に設定し、しっかりと温めてから生地を入れるようにしましょう。
2. 生地の扱い方
- 生地を触りすぎない: クッキー生地は、混ぜすぎるとグルテンが形成されてしまい、硬くなってしまいます。材料を混ぜ合わせる際は、さっくりと混ぜることを心掛けましょう。特に、小麦粉を加えた後は手早く混ぜて、生地がまとまったらすぐに作業を終えることが大切です。
- 生地の厚さ: クッキー生地は薄めに成形することがポイントです。厚すぎると焼き時間が長くなり、中まで火が通らない可能性があります。レシピに忠実に薄めに成形し、焼き上げることで、外はカリッと中はしっとりとした美味しいクッキーが完成します。
3. 焼き加減の確認
- 焼き時間と温度: 焼き加減はオーブンの種類や性能によって異なるため、レシピ通りの時間で焼いても様子を見ることが大切です。焼き色がついてきたら、一度オーブンの扉を開けて確認し、必要であれば数分追加で焼くことも考慮しましょう。また、生焼けにならないよう注意しながら、焼き上がったらすぐに取り出すことも重要です。
- 冷却時間: 焼き上がったクッキーは、そのまま天板で少し冷ましてから取り出します。この時点で柔らかい状態ですが、冷やすことで形が整い、食感も良くなります。冷ました後に食べることで、その美味しさを最大限に楽しむことができます。
4. アレンジと工夫
- アレンジを楽しむ: シンプルなクッキーでも、自分好みのアレンジを加えることで新しい味わいを楽しむことができます。例えば、レモンの皮やナッツなどを加えることで風味豊かなクッキーになります。また、生地に少しだけ塩を加えることで甘さが引き立ちます。
5. 完成!
冷ましたクッキーを一口食べてみると、その美味しさに驚きました!見た目は不格好でしたが、外はサクッと、中はしっとりとしていて、本当に美味しかったのです。シンプルな素材から生まれたこの味わいには、自分でも驚きを隠せませんでした。子供にも食べさせてみると、大喜びでパクパク食べてくれました。この瞬間こそ、お菓子作りの醍醐味だと思いました。手作りのお菓子には、市販品にはない温かみがあります。材料も自分で用意して作れるから子供も大人も食べて安心。必要なものしか入れなければ、シンプルな味わいに仕上がります。そして何より、自分自身で作ったという達成感も感じられました。
今回の失敗ポイント
今回、味はおいしかったのですが、見た目が少々残念な結果に。。。型抜きのポイントについてまとめました。
原因と改善点(クッキーの型抜き編)
- 生地がベタベタしている
- 原因: 生地がベタベタしていると、型にくっついてしまい、綺麗に型抜きできません。これは、分量の間違いや生地の温度が上がってダレてしまったことが原因です。
- 改善点: 生地を作る際は、分量を正確に測り、冷たいバターを使用することが重要です。また、生地が柔らかすぎる場合は冷蔵庫で休ませて温度を下げると良いでしょう。
- 厚みが均一でない
- 原因: 生地の厚みがバラバラだと焼きムラができ、薄い部分は焼け過ぎ、厚い部分は生焼けになってしまいます。
- 改善点: 生地を伸ばす際には、ルーラーなどを使って均一な厚さに整えることを心掛けましょう。標準的なクッキーの厚みは3〜5mm程度で、初めは厚めから挑戦するのがおすすめです。
- 型抜きが雑
- 原因: 型抜きの際に雑に扱うと、綺麗に成形できず、焼いた後に崩れてしまうことがあります。
- 改善点: 型をしっかり押し付けてから優しく外すことが大切です。生地を貫通するまでしっかり押し込んで、ゆっくり持ち上げることで、型の中に生地が残る状態になると良いです。その後、天板の上で優しく押して外すと綺麗に抜けます。
- 生地の温度管理
- 原因: 生地の温度が上がるとダレてしまい、型抜きや焼成時に形が崩れることがあります。
- 改善点: 手早く混ぜることで生地の温度を上げないようにし、成形前には冷蔵庫で休ませるなどして温度管理に気をつけましょう。
バターorマーガリン
よくバターを使うレシピなのにマーガリンでも可みたいな文言見かけませんか?これについても調べてみたのでまとめておきます。
バターの特徴
- 原料: バターは牛乳から作られ、クリーミーで豊かな風味があります。
- 風味: 濃厚なコクがあり、焼き菓子に深い味わいを与えます。特にクッキーやケーキでは、その風味が際立ちます。
- 栄養価: ビタミンAやカルシウムが豊富で、健康面でもメリットがあります。
- テクスチャー: 焼き上がりはサクッとした食感になりやすく、バターの脂肪分が生地をしっとりさせます。
マーガリンの特徴
- 原料: 植物性油脂を主成分としており、乳化剤や香料が加えられています。
- 風味: あっさりとした味わいで、軽い仕上がりになります。バターに比べるとリッチさはありませんが、コストパフォーマンスが良いです。
- テクスチャー: 生地がまとまりやすく、型抜きなどの工程では扱いやすいという利点があります。
使い分けのポイント
- 風味重視の場合: 濃厚な味わいを求めるならバターを選ぶべきです。特にクッキーやケーキなど、風味が重要なレシピではバターの使用が推奨されます。
- コスト重視の場合: マーガリンは価格が安く、経済的です。特に大量にお菓子を作る場合には、マーガリンを使用することでコストを抑えることができます。
- 食感重視の場合: サクサク感やしっとり感を求める場合にはバターが優れています。マーガリンは生地がまとまりやすいため、型抜きなどの工程で扱いやすさがあります。
- 健康志向の場合: バターには良質な乳脂肪とビタミンが含まれているため、健康面でのメリットがあります。一方でマーガリンにはトランス脂肪酸に関する懸念もあるため、原材料にこだわる方は注意が必要です。
お菓子作りにはそれぞれの良さがありますので、自分の目的や好みに応じてバターかマーガリンを使い分けると良いでしょう。どちらも美味しいお菓子を作るための選択肢として活用できるので、自分なりのスタイルを見つけて楽しんでください。
今後も少しずつおかしづくりをやっていきたくなった🎂
今回、初めてのクッキー作りに挑戦してみて、不器用な私でも美味しいお菓子を作ることができたことに心から感動しています。見た目は不格好でしたが、焼き上がったクッキーを家族と一緒に楽しむことができ、その瞬間の幸せは何物にも代えがたいものでした。
お菓子作りは、単なる料理の一環ではなく、家族との絆を深める大切な時間でもあると実感しました。子供と一緒に材料を計ったり、生地を混ぜたりする中で、笑顔や会話が生まれ、心温まるひとときを過ごすことができました。この経験を通じて、料理への苦手意識も少しずつ和らぎ、また新たな挑戦をしたいという気持ちが芽生えています。
次回はどんなお菓子に挑戦しようかと考えるだけでワクワクします。シンプルなクッキーから始まった私のお菓子作りの旅ですが、これからも少しずつ腕を磨いていきたいと思います。新しいレシピやアレンジにも挑戦しながら、家族みんなが喜ぶ手作りのおやつを増やしていくつもりです。クッキーももう一回きれいに型抜きを成功させたものを作ってみたいと思っています‼トライ&エラーを重ねて上達するように頑張るぞ~👊
不器用でも、一歩踏み出すことで得られる楽しさや達成感は計り知れません。これからも、お菓子作りを通じて自分自身を成長させていきたいと思います。そして、同じようにお菓子作りに興味がある方々にも、この体験が少しでも励みになれば嬉しいです。